枕が変わると眠れない、飛行機の中では眠れない、旅行先のホテルや旅館で眠れないという人は多いです。これにはきちんとした理由があります。主に脳が関係していますが、いつもと違う睡眠環境になることが原因で眠れないそうです。いつもと違う環境になるとなぜ眠れないのか、眠るためにはどうしたら良いのかについて紹介します。睡眠環境が違って眠れないときでも、眠れるようにするための方法を試してみては如何でしょう。

環境が変わると眠れない理由

いつも使っている枕じゃないと眠れないとか、自分の部屋じゃないと眠れないという人も多いです。私は小さい頃は水泳で全国大会に参加していたので、どこでも眠れますが、妹は自分の部屋じゃないと眠れない人でした。旅行先のホテルや旅館では、いつもほとんど眠れないため、暇つぶしのための本をたくさん持っていっていました。家を引っ越ししたときも、今までと違う環境になったため、しばらくは寝不足になっていました。

「環境が変わるとなぜ眠れないのか？」と先生に聞いたところ・・・

脳は基本的に外的要因を受けやすいため、環境が変わると脳が刺激を受けて緊張や興奮状態にあるために眠ることができないのだと教えてくれました。

そのため、プロスポーツ選手などは寝るときには、いつも使っている枕、パジャマ、姿勢、明るさなどをいつもと同じ睡眠環境にして眠る人が多いといいます。1泊や2泊ならまだしも連泊するときには、一時的な不眠症になるし、脳のコストパフォーマンも低下するため、いつもと同じ環境にできるだけ近づけて寝ることが大切なんですね。

いつもと違う睡眠環境で眠るためには

脳が緊張や興奮状態にあるので、それを抑える必要があります。いつもと同じような環境を作って頭が何も考えないで良い状態を作ってあげることがポイントになります。どのようなことをしたら良いのか下記にまとめますね。

単調な状態にする（モノトナスの法則）

単調な状態を作るとは「どんな状態」のことを言っているのかというと、例えば、高速道路を運転していると睡魔が襲ってくることがあります。これが一つの「単調な状態」です。風景が変わらないから脳が頭を使うことをやめ、考えることをやめるため眠気が襲ってきます。または、映画を見に行ったけど、見てみたら興味が無いものだったときも眠くなります。つまりは、「退屈」とか「つまらない」状態になると眠くなるスイッチが入るということです。

眠るときは、「いつもの入眠するためのルーティン」が大切になります。

いつもと同じベッドや布団で
いつも寝る時間に布団に入り
いつもと同じパジャマで
いつもと同じ明るさの照明で
いつもと同じ室温・湿度で寝る

というのがポイントになります。旅行先では、全く同じ環境にすることは難しいけど、できるだけ同じ睡眠環境にすることで眠れないという状況を打破するキッカケになります。

何かを考えることはしない

寝付けないからと頭の中で「羊が1匹、羊が2匹」と数えると眠れるという話もありますが、実はこれ、眠れないそうですよ。先生によると、羊は英語でsheep（シープ）で、眠るのsleep（スリープ）と発音が似ていて、発音しやすいことから単調な繰り返しで眠れるというのが本来の意味のようですが、日本語だと言いにくいため羊を数えると脳が活性化されて、余計に眠れないと思うとのことです。

単調な状態を作るためには、例えば、バラードやジャズなど眠りに良いような静かな音楽を繰り返し流すというのも一つの方法です。これは、無音じゃないと眠れない人にはおすすめできませんのが、自分に合った方法を見つけるといいです。

まとめ

寝る前のストレッチは入眠を誘うのに良いとされていますが、これも適度なストレッチは入眠にいいそうですが、やり過ぎは逆に眠れなくなる原因になります。眠る前に意地になって、もっと体を柔らかくするんだと意気込んでストレッチをすると脳が活発になって眠気が、どこかに行ってしまうことになります。

日々の生活の中で眠るためのルーティンが個人にはありますので、それを日々繰り返すこと、ホテルや旅館でもなるべく同じような環境で眠ることで眠りやすくなることは間違いありません。自分に合った眠るためのルーティンを見つけ出すと寝やすくなると思います。