インフルエンザ予防接種後に発熱することがあります。熱は38℃以上になることがあり、インフルエンザ予防接種でインフルエンザに感染したのではないか、インフルエンザの検査をして欲しいという人がいます。
インフルエンザ予防接種後に発熱する理由と、その際の対処法について紹介します。
インフルエンザ予防接種後に発熱する理由
インフルエンザワクチン接種後の発熱は、予防接種の副作用・副反応の一種で、発熱や頭痛、寒気、だるさなどの全身反応は予防接種の5~10%の人に見られますが、通常は2~3日で回復します。
インフルエンザ予防接種のワクチンは「不活化ワクチン」を使っていて、ウイルス自体は生きていませんので、インフルエンザに感染することはありません。
予防接種の副作用・副反応は、体内に異物が入ったことで起こる免疫反応の一種で、異物に対抗するための抗体を身体が作っているときの反応の一つです。アレルギー反応を起こしている状態で、インフルエンザワクチンに対しての抗体を体内で作っている状態とも言えます。
インフルエンザ予防接種後に発熱したから、ウイルスに感染したのではないかというのは一概には言えません。
インフルエンザ予防接種後の発熱の対処法
予防接種後の発熱は副作用・副反応の一つで、身体の防御反応であり、危険性は少ないと言えます。予防接種後に高熱が出た場合には、風邪の時の熱を下げる対処法と同じです。
インフルエンザに感染している可能性は低いので、次のような対処法で熱を下げるといいです。
- 身体を温めるものを飲む
血行を良くして、身体を温める働きがある生姜湯を飲んだりして身体を温めるといいです。高熱が出ているときは汗をかくので水分補給にもなります。生姜は、はちみつ生姜レモンやすりおろしリンゴ生姜入り、生姜黒糖湯などがおすすめです。 - 身体を冷やさないようにする
手足の末端部分が冷たくなると体調が悪化することがありますので湯たんぽなどで温めるようにします。汗をかいたら服やシーツは変えるようにしましょう。 - 熱を下げるにはリンパが集まる部分を冷やす
熱を冷ますときにおでこを冷やしますが、これでは熱は下がりません。首の周り、脇の下、太ももの付け根を冷やすのが効果的です。
また、インフルエンザの感染でなければ、解熱剤を飲むこともできます。ただし、インフルエンザの場合、子供はインフルエンザ脳症になるリスクもあるため、バファリン、ロキソニン、イブプロフェン、ボルタレンなどの解熱剤の使用は避け、成分がアセトアミノフェンの解熱剤を選ぶようにしましょう。
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予防接種後に注意したい症状
インフルエンザ予防接種後に発熱したときに注意したいのは、アナフィラキシーショックの症状が出ていないかを一緒に確認するといいです。
- 湿疹(しっしん)
- じんましん
- 痙攣(けいれん)
- 運動障害
- 意識障害
- 呼吸困難
の症状がある場合には、すぐに医療機関に行って診てもらうようにしましょう。